井の中の蛙?

お題「今日の出来事」

 割と近い親戚のおじさん(父の従兄)が亡くなられ、休みをもらって葬儀に出た。

 父はともかく、私個人としても大変可愛がられたこともあって、気にはかけていたが、忙しさにかまけて、病床に伏すおじさんの見舞いに行くことも出来なかった。

 享年88歳ということもあり、参列者も若い人が少なかったが、今は亡き自分の父よりも年上の方々が元気にしておられるのを見ると、少し羨ましかったりする。

 そんな中、久しぶりに一つ年上の先輩に会った。

 若い頃はよく麻雀をした仲であったが、改めて遠い親戚にあたる人だったんだと知った。(※そこはお互いに知らなかったことだが・・・笑)

 気性の荒い地域の人で、「船乗り」という仕事をされているが、昔から温厚な性格で、話し好きで人当たりが良く、アンパンマンのような顔をした優しい先輩である。

 葬儀までの間に昔の話を含めいろいろと話したが、ほとんど職場の中だけの人間関係しかない私と違って、多種多様な職種の人と付き合いのある先輩の話には驚かされると共に、自分が如何に世間を知らないものかと落胆させられた。

 狭い環境の中で30年同じ仕事をし、ある程度の地位を得て、その道では優位な位置に立っていると思っていたが、それは偏った小さな環境の中だけのことであり、高校を出てから一度もその環境から出たことがなく、希薄な人間関係の中だけで生きてきた自分を情けなく感じてしまうほどであった。

 詳しくは話せないが、世の中のスピードは私が思う以上に加速し、ほんの一瞬でも目を逸らすと、追いつくことが出来なくなるほど変化しているんだと感じた。

 今からでは到底追いつくことは出来ないと思うが、残り数十年の余生を存分に楽しめるよう、明日からは時間の使い方をもっと考えようと思った次第である。

 短い時間であったが、そう思わせてくれた先輩に感謝の念を抱きながら、眠りにつくことにしよう・・・ありがとうアンパンマン(笑)